OSはなぜHDDにインストールするのか

今回の話題はOSのインストール先に関してです。

OSは普通HDDにインストールします。あまりにも当たり前すぎて疑問に思わない人も多いかもしれませんが、たとえばOSをインストールするときにはCDやDVDから起動しますよね。つまりCDやDVDにOSが入っていて、そこから起動するということは技術的に可能なわけです。で、あれば、CD、DVDにOSを入れておいてその状態で使用することもできるのではないでしょうか?

CD,DVDにOSを入れておいて、そこから起動して使う、この状態で利用することに何か問題があるでしょうか。ちょっと考えてみます。

  • CD,DVDを入れるだけでOSが起動するならインストール作業がいらない→お手軽
  • CD,DVDを入れ替えるだけでOSや構成を簡単に変更できる、まるでゲーム機のような仕組みが出来上がる→便利
  • 間違えてデータを消してしまうようなことがない、再起動すれば必ず同じ状態になる→堅牢

ということで、とてもよいシステムのように思えます。予想される反論に関しても答えてみましょう。

  • アプリケーションが追加できないのではないか?→CD,DVDから起動した後でHDDをマウントして利用するようにすればアプリケーションのインストールも可能でしょう。
  • 設定を残しておけないのではないか?→これも上記と同じようにHDDなりUSBなり、書き込み可能なデバイスに設定を残しておけばよいでしょう。ゲーム機のメモリーカードと一緒ですね。
  • OSに問題があったらどうするのか?→CD,DVDを新しいバージョンにさしかえれば良いでしょう。

どうでしょうか。ここまでに出てきた要素だけでは、HDDにOSを入れる必然性は説明できていないように思えます。もっと視野を広げるならばたとえば以下のものにOSが入っていても良いのではないでしょうか?(このリストは簡単にいくらでも増やしていけるのですが)

  • USBメモリ
  • フラッシュメモリ
  • FD
  • ネットワーク上のデバイス
  • テープデバイス
  • SAN上のストレージ

どうでしょう。これらのものに置き換えても話は同じですよね?実際のところ、上記のものにOSを配置して実際に利用されている、されていたシステムは実在しています。OSはHDDに入っていなくてはいけないなんていうルールは存在しません。OSだってただのデジタルデータですからどこにどんな形で保管されていようと本質的には関係ないのです。

では、なぜOSは当たり前のようにHDDに保存され、そこから起動されているのでしょうか?それは”今現在HDDが一番早くて容量が大きくて手軽に利用できるから”です。ただそれだけです。スピードも速いし、容量も大きいし、書いたり消したりできるし、電源を切ってもデータがなくならないのです。このように都合がいいのでHDDを使っているわけです。これとまったく同じ理由で過去にはOSはFDに入っていて、OSを起動させるにはFDを入れてそこから起動していた時代もありました。そのときにはHDDは存在していない、あるいは、高すぎて普及していない時代だったわけです。

もしも超高速なネットワークが全世界の末端まで普及するならば、OS自体はネットワーク上に存在することになるでしょうし、CPUの1次キャッシュが超大容量になって電源を切ってもデータが消えないようになったならば、OSはCPうの1次キャッシュ内に存在することになるでしょう。(どちらもありえない仮定ではありますが)

具体例

余談ではありますが、HDDが一番適しているとはいっても他のデバイスにだってOSは入れられるわけです。そして世の中には実際にそのようなものが存在しています。デメリットはあるでしょうが、それを承知の上で、それぞれの人の利用状況によってはHDD以外のものにOSを入れておいたほうが良いケースもあるわけです。

以下、HDD以外の場所から起動するものの具体例へのリンクです。「こういうものもあるよ」という例なので、あまりまじめに探していませんが、なかなか面白そうなリンクが沢山ありますよね!HDDをまったく使わないものも面白いですが、HDDには普通にOSをインストールしているときに、HDD以外からブートさせることでさらに面白いことができたりすることが多々あります。このブログでも後日この当たりに関してはさらに詳しく話をしたいと思います。

子供3人。家族優先。都内SIer勤務。Windows系中心のインフラよりの何でも屋。脱原発。 Microsoft MVP for Cloud and Datacenter Management.

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