Azure Stack 1807 update
しばらくこのブログを書く時間がありませんでしたが、また少しづつ書いていきたいと思います。
まずは継続的に追いかけて一番力をいれているAzure StackのUpdateから。しばらく月一ペースで更新が出ていましたが、1806はスキップされて、1807が現在の最新の更新です。
また日本語化されていませんが、最新のリリースノートは以下です。
なんといってもこの更新で一番注目なのはスケールユニットに対してのノード追加機能が追加されたことだと思います。この点に関しては下記の独立したページに解説が書かれています。
スケールユニットに追加する物理サーバーはCPU, Memory, Disk数およびサイズが全て同一であることが必要であると記事に明記されています。Generationが異なるAzure Stackのノードを追加できる機能もサポートされるのでは?という推測もありましたが、現時点ではそうはなっていませんね。
ノード追加ステップ自体はシンプルですね。
- 物理サーバーのラックマウント
- BMCやBIOSの構成
- ファームウェアの更新
- ポータルまたはPowerShellでのスケールユニットへのノード追加
- 確認
1,2,3に関してはOEMメーカーに実施してもらう必要がありますが、きちんとノード追加の手順が標準化されているというのは本当に素晴らしいことです。自作の仮想基盤を拡張しようと思ったときにどれだけ苦労するかを思えば夢みたいな話です。
他にも今回のUpdateで下記のような事が実現されています。(個人的に注目しているもののみ抜粋)
- ARMテンプレートでの条件要素のサポート
- Microsoft.Network APIのバージョンアップ(2017-10-01)
- 既存VMへのネットワークインターフェースの追加(ポータル, PowerShell, CLI)
- バックアップのスケジューリング
そして、Update自体が簡単に、安定して動作しているのが良い感じです。私が管理している環境でも、Azure StackのUpdateの最中にサービスは停止しないまでもUpdateが失敗することは過去度々あり、Microsoftのサポートの方に対処してもらっていましたが、ここ数ヶ月分に関してはトラブル無しで安定的に適用できています。
過去に発生したトラブルに対してはロジック的に同じトラブルが発生しないように対処、改善してくれているのがよくわかります。Azure Stackは構成的にどんどん品質が向上していく思想になっていますから、これからもどんどん品質を上げていって貰えればと思います。