技術的質問にそのまま回答するのは完全に時間の無駄であることが結構多い
技術的な質問を受ける機会が立場上かなり多いのですが、その多くが「そもそもポイントが外れている」と感じることが多いです。
「XXをやろうと思ってもうまくいかないんですけど」という質問があったとします。かなり筋がわるい質問の例です。
まず下記のあたりはしっかりと情報を確認する必要があります。
- (事象)そもそも正確には何がおきているのか?エラーが発生しているならそのエラーメッセージは必須。
- (再現手順)どのような状況でどのような操作手順をした時の話なのか?そもそも再現性はあるのか無いのか?
- (影響)その事象によってどのような実害が発生しているのか、発生が想定されるのか。
- (わかっていること)これまで何を調査したのか、何が事実としてわかっているのか。テストしてみたことがあればそのパターンと結果。
- (緊急度)いつまでに解決しないといけない問題なのか。
ですが、そもそもこのように問題自体に取り組む前に「そもそもなんでそんなことしてるのか?本当にしなくちゃいけないのか?本当の目的は何なのか?」ということを確認することの方がとても重要です。だって、本当はやらなくていいことをやっていてその中で発生している問題なら、解決しようがしなかろうが、結局どちらでも無駄だからです。
私の経験上このようにそもそもやらなくていいことをわざわざやって、それでトラブルが発生してそれをなんとかしようとしているというケースが非常に多いです。でも、そこを確認せずに聞かれたことに直球で答えるやり方をしてしまっているケースも多いです。そして、その中できちんと情報が伝わらず…、そもそもやらなくていいことから始まっているのに、コミュニケーションがうまく行かず、無駄が無駄を生み……本当にひどいことになっているケースもあります。
まぁ、なんでも効率化すればいいわけでもない世の中ですが、「そもそもなぜそれをやろうとしてるのか?同じ目的が達成できる別の方法は無いのか?本当にやらなくちゃいけないことなのか?」ということは常に意識しておきたいポイントです。
#人によっては「人間が生きていることが無意味」レベルの考えのこともあるので、程度問題ですが…(笑